No. 146 10/4 さまざまな
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家に帰ってきて車を降りたら空気がちょっと冷っとしていて冬の始まりの独特
の匂いがしました。あの灯油を焚いたときのちょっと焦げ臭い感じのにおい。
秋はもうすぐ終わり、冬になりますね。

北海道を離れて丸7年になります。離れるまでは土着的なものや特色のない土
地だと思っていましたが違う土地で長く生活してると自分が間違いなく道産子
であることを再認識することが多くなってきました。

焼きそば弁当、甘納豆の赤飯、ジンギスカン、合理的な人間関係、根の明るさ・・・
どれも長い歴史の上に成り立つものではありませんがそれでも自分の中にはしっ
かりと残っていて一生消えないものでもあるのでしょう。その土地にずーっと
いてずーっとあたりまえで生活しているよりもより再確認できたのはうれしい
ことかもしれません。


別にね、ホームシックじゃないんですけどね、冬の始まりを認識するとやっぱ
り地元の空気を思い出しますね。

ところで、私の冬の記憶といえば、釧路のような空気の凍りついた世界ではな
くて、日本海側の一面雪景色だったりします。4年間ほど小樽に住んでいた時
期に染み付いた記憶なのかもしれませんね。朝起きると、街の何もかもが白い
ものに覆われていて、朝の光を反射している様子。車なんかはまだ走ってなく
て、ものすごく静かで。でも、人々はひそかに動き出していて、あちらこちら
の屋根の煙突からは白い湯気が。そして、みんなスコップやらままさんダンプ
やらを出してきて白い息を吐きながら、雪を掻く。そして、灯油の炊ける独特
のにおい。

もう少しで冬が始まります。