MOTER MAN/SUPERBELL'II というのを聞く機会があった。最近
話題になっている車掌ラップとか言われている奴だ。でもなん
かつまらない。面白くない感じがする。電車だとか街にあふれ
ている音を音楽に取りこむというのは、今に始まったことでは
なくて、The Art of Noise とか、クラフトワークもやってた(?)
結構いろいろ有ると思う。その中で電車というところに注目し
たのはなかなかなのだが。
なんか好きじゃないと結構いろいろ気になってくるもので、ジャ
ケットのデザインがどう見ても山手線なのに、実はラップのほ
うは京浜東北だったりすることろまで気になってくる。
所で、ちょっと前の爆発ヒット「LOVEマシーン/モーニング娘。」
は曲だけ聴くと結構良いのに、なんか「やっちゃった」的な印象
が強い。でも、この場合の「やっちゃった」感はどちらかとい
うと良い方面への方向性としてなんだが。
PSY・S(といってもわからない人のほうが多いか?今じゃ)の松浦
さんがパラッパラッパーを作ったときの事で面白いことを言って
いた。
最初全てのキャラクターをきちんと3Dのポリゴンにして完成した
んだが、どうもつまらない。企画は良いはずなのに、ぜんぜん思
った風じゃない。なので、一度完璧に作ったものを少しずつ壊し
てみたらある程度の所で突然面白くなった。キャラクタがぺらぺ
らのポリゴンなのもその一つだ。
モーニング娘。の話に戻るが、曲やら振り付けやらアレンジやら、
今乗っている人たちが、まじめにふざけてみたという感じが実は
すごく良かったのではないだろうか。もちろん娘。たちが恥ずかし
げもなくくそまじめな顔であれを踊る事ができたというのも有る。
(予断だが、「セクシービーィィム」なんて17,8の女の子がまじめ
にするもんじゃないだろう、冷静に考えれば。ただ、あれを恥ずか
しがってしまっては、パイレーツにしかなれない。)
話はさらに戻って冒頭の山手線ラップになるが、何が面白くない
理由なのかと言えば、そこに本物が無いからだ、多分。ラップに
詳しく無いので何とも言えないが、コレをっもとラップの経験があ
る人なんかがやったらどうなっただろう。たとえばDragin Ashとか、
m-floとか。(絶対やらないだろうけど、スカしてるから。)
先日、新しい試みをして、内心「どうだ」というココロが有るのだが、
その中にはちょっとだけ引っかかる部分が有る。
「見かけだけなら簡単に出来る。そこから先への微々たる進歩が
難しく、そして必要だ。」
＃広告批評3月号を読みながら。