No. 402 8/14 本を読んでみる。
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新聞紙に包まれたポリ袋からじわじわと透明な液体がこぼ
れ出す。電車の揺れに合わせてぷよぷよと揺れるその袋か
らしみ出た液体が少しずつ床を濡らしてゆく....

いつもより空きぎみの電車の中。そんな想像をしてみる。
村上春樹「アンダーグラウンド」を図書館で借りてきて読
んだ。所々涙ぐみながら。

その日、サリンの被害に遭った沢山の人がインタビューに
答えているが、いながら大半の人が思ったのが「とりあえ
ず会社に行こう」と言うことだったと言う事。実際具合が
悪いながらも普通に仕事をしていた人が多いことにも驚く。

なかなか進んでいるなと思ったのは、いくつかの会社は総
務が直ぐに動き出してそう言った人たちを病院に連れて行
ったりしたりしているところ。奥さんがかなりの重傷から
リハビリ中の人は看病のために病院に通うために会社が車
を使わせてくれているという。

その反面、精神的な部分であるとか頭痛の後遺症に悩まさ
れている人がいても嫌みを言われたりだとか、中には労災
の認定書類をずるずると引き延ばしたりする会社も有るら
しい。

村上春樹がこの本を作ろうとしたきっかけはその史上最悪
の犯罪に巡り合わせてしまった人たちが何を考え、行動し
たかというのが知りたかったからだという。とりあえず会
社に行こうと思うことは、それは正しい選択なのか。