No. 617 12/18 開き直らない
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スーパーのエレベータ前で上のボタンを押して待つ。警備員がすーっと
寄って来て車椅子マークの方の上ボタンを押して去っていった。あーあ。

ここのエレベータ昇降が無いときは一台は駐車場階で、ひとつは売り場
階で待機する様にできているんだが、両方とも降りてきちゃった。

何台も箱がある個所のエレベータでも全てが車椅子対応になっているのは
少ない。ここでいう車椅子対応というのは箱の中の低いところにもボタン
があったり、鏡が設置してあったりするものだが、何台もある箱のうちこ
れはきちんと区別がされている。で、車椅子用ボタンはその区別を認識し
て昇降の制御に影響が出るようになっている。
たとえば混雑時、一階から五階までが全て上りボタンが押されている状態
で、四階だけ車椅子ボタンだった場合、車椅子対応の箱は他の階を飛ばし
て四階に来たりするわけだ。また、ドアが空いている時間が長くなったり、
ドアがゆっくり閉まったりと、こまやかな設定もされているらしい。
ただボタンを低い場所に設置するだけではなく、エレベータの運転効率を
適切に上げるために考えられたものなわけだ。
※メーカや作られた時代によって動作は多少異なるのだが。

さて、こういったなかなか知らないこと、ということも多いと思うのだが、
みんなが知っているべき事、を守れない人が多いというのはどういう事か
と考える瞬間が多い。携帯マナーと健康増進法である。

10月から首都圏の殆どの電車が「車内での通話は禁止、優先席付近では電
源OFF」というルールで統一された。紆余曲折有りつつ、理由はともあれ、
そういった風に決められた、わけである。で、実際はどうかというと4人が
けの優先席に座っている4人が並んで携帯でメールを打つ、なんて風景があ
たり前の様に見られる。

一度がらがらの車内で優先席でメールを打っているおばさんが車掌に注意
されている光景に出会ったが、そのおばさん、不機嫌な顔をして小さい声
で「何よ」と言ったのには驚いた。がらがらなんだから最初から違う所で
携帯いじればいいだけなのに。
いや、携帯の電源OFFにするのは面倒だとか言うのも分かる。しかし、切っ
てるフリくらいすればいいのにな、と思うわけだ。

携帯の使用ルールが確立する頃、健康増進法というのが施行された。詳細
はともかく、受動喫煙を防止するように、というお触れであり、これにあ
わせて私鉄ホームから喫煙所が姿を消した。うちの近くの駅では駅前のバ
ス停も灰皿が撤去され禁煙の表示がされている。で、じゃぁ迷惑タバコは
減ったかというとこれが全然で、ホームの片隅で禁煙時間を守りながら吸
って居た人や、バスの中で立つのを覚悟で離れた灰皿で吸っていた人たち
はどんどん肩身が狭くなり、タバコを吸う場所さえなくなってしまってい
る。というのにもかかわらず迷惑タバコを所構わずしていた人はあいも変
わらずどこでも煙を撒き散らし、吸殻をポイ捨てしまくるのである。ホー
ムでの喫煙を注意され、ポケットから携帯灰皿を取り出しながら、「これ
でも問題ありますか」といった奴までいるというからあきれる限りである。

はて、私の友人にも歩きタバコが大好きな奴が居るのだが、毎度毎度、私
の前で歩きタバコをし、私にガタガタいわれ、お互いに気分が悪くなる事
を繰り返している。せめて私の前でだけでも我慢すればよいのになぁ、と
思うわけだ。私も喫煙者だから一定時間ごとにタバコを吸うことができる
状況を探すわけで、その合間というのはそれほどつらいわけではなかろう、
と思うのだがなぁ。
そんなんだから、煙の出ないガムタバコまで嫌団体にガタガタ言われち
ゃうである。

いや、何が言いたいのか分からなくなってきたが、携帯電話にしろ、タバ
コのマナーにしろ世間の流れを知らんのかなぁ、と思うわけで。もろもろ
含めて、無知は罪だ、と思うんだなぁ。自分自身もまだまだ知らない事は
あるという事も含めて。

いや、知っていてやっていたとしたらなお悪いんだが。

エレベータのなか、車椅子用の方の閉まるボタンを連打しているオヤジを
見ながら、そんなことを考えてみたりする年末。