No. 808 6/22
コメント:

それはWebが華やかになりつつあるころ、とあるところにシンプルで力強いサイトが
あって、僕はそれの更新を熱中して待った。貞奴。その作品は後に書籍化された。
僕が知る上ではWeb上のコンテンツを書籍として発売した初の例。1998年。Web上で目
が止まって出版に至ったのか、出版の前提でWeb上での公開だったのかは僕の知る所
ではない
貞奴

リリイ・シュシュのすべて という映画がある。映像として出来上がる数年前に脚本
に合わせたサイトが公開されていた。リリイという歌手の仕組まれたファンサイト。
参加可能な掲示板では脚本に仕組まれた内容と、読者の書き込みが混沌とした様子
でダークな感じで盛り上がっていたのだが、ひとつの自殺騒ぎをきっかけに掲示板
はロックがかかり脚本側からの一方通行サイトになってしまった。自殺騒ぎが本当
に発生した事故なのか、脚本側の演出なのか、一人語りに切り替わるタイミングは
当初からの予定だったのか、今となってはわからない。ただひとついえる事。出来
上がった映画を見た限りでは、webから吸い上げれた影響は限りなく少ないように見
受けられる事。そして普通の映画プロモーションサイトになってしまったWeb。
リリイ・シュシュの全て

そしていまさら解説などいらない。
電車男マーケティング

出てくるアイテムの記号化をもう少しうまくやれば経済効果は抜群にあがった
だろうと思う。そして今後こういったプロモーションの方法は必ず出てくるはず。