天使

そんな、曇りのない目で見つめられたのはいつのことだろう。

そんな、曇りのない目で見つめたのはいつのことだろう。

その昔、たった一人だけ、僕のことを「弱くてもろい人」と 言った天使が居る。曇りのない目で僕を見つめ、僕も曇りのない 目でその天使を見つめていたつもりだったが、ある日突然どこかへ 行ってしまった。

あの天使は今何をしているのだろうか。もう、新しい天使を作り 出しているのかもしれないな。

君もそのうちその無邪気な瞳で誰かを見つめるのだろう。その瞬間、 君は天使になるよ、きっと。

2001.4 中旬 幕張の海岸にて HOLGA12S

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